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少年の心持ち続けた牧師

先日ひょんなことから、故郷の懐かしい場所を通りかかりました。そこは小さな川なのですが、普段はそう度々訪れる場所ではありませんでした。それでもとても懐かしく感じたのは、二つの理由がありました。一つは子供のころに家族でシジミを採りに来たことがあるからで、もう一つは、子供たちが幼稚園のとき「たなご」を採りに来たからです。

そのときの幼稚園の園長は牧師さんでしたが、普段はジーパン姿で野山を駆け回るのが得意で、園児たちを誘ってはザリガニ採りなどにもよく出かけていたようです。彼は聖職者には珍しく、経営者としても優れた手腕の持ち主でもありました。合理的な方法で楽器をそろえ、毎年音楽祭を開催するなど子供たちに夢を与えてくれました。

もちろん、聖職者としても崇高な理念の持ち主で、周りの人からの相談は絶えなかったように聞いています。残念ながら2年前に病に倒れ、天に召されましたが、根っからのやんちゃ坊主と言った感じで子供たちからも慕われておりました。病床にありながら洗礼式では凛として振舞う一方、目を丸くして「たなご」を追う姿もまたかっこよかった。